文書作成日:2017/06/05


 環境ホルモンという言葉をご存じでしょうか? 環境ホルモンは私達の身近にある物質であり、さまざまな健康被害を及ぼすとされています。今回は、目にみえない環境ホルモンの正体について、解き明かしていきます。




 環境ホルモンは、外因性内分泌かく乱物質と呼ばれるさまざまな化学物質の総称で、1980年頃から世界各地で異変が報告されたことから研究が始まりました。環境ホルモンは、生物のホルモンの働きを狂わせ、アレルギー、鬱状態、知能低下、注意力欠如、生殖異常、悪性腫瘍の増加など、さまざまな障害を引き起こすといわれています。




 多大な影響を及ぼす環境ホルモンですが、食品添加物、防腐剤、農薬、殺菌剤など多くのものに含まれています。さらに、プラスチック容器やラップ、ペットボトルなど、私達が口にするものにも含まれているため、注意が必要です。




 環境ホルモンをすべて排除するのは難しくても、少しでも触れる機会を少なくすることは可能です。今の暮らしに取り入れやすい方法についてご紹介します。

■生活:化学物質を減らす
 殺虫剤や洗剤など、化学物質を主体にした商品を減らしていきましょう。なるべく天然に近い素材で作られた製品を選んだり、洗剤などは自分で作ってみるのもおすすめです。クエン酸をぬるま湯でとかした「クエン酸水」はアルカリ性の汚れ(水垢、石鹸カス、トイレなど)のお掃除に、重曹をぬるま湯でとかした「重曹水」はシンクやコンロなどのガンコな汚れを落とすのに適しています。どちらも環境ホルモンとは無縁で、安全に使うことができます。香りがなくてさみしいという方は、天然のアロマオイルを数滴まぜるとオリジナルの天然洗剤になります。

■食事:プラ製品を減らす
 キッチンからプラスチック製品をできるだけ減らすことが大切です。例えば、調味料はビンに入っているものを購入したり、プラスチックのお弁当箱はステンレス製やガラス容器にしたり、お皿にラップをする時には別のお皿や鍋の蓋で代用したり、ペットボトルの飲み物よりもマイボトル(ステンレス製)を携帯してはどうでしょう。特に傷ついたプラスチック容器からは化学物質が出やすいとされているので、古くなっているものは食用以外に使った方が良さそうです。どれもささやかな行動ですが、積み重なれば健康被害から身体を守ることにつながります。

 一見、面倒にみえる環境ホルモン対策。けれど、ご自分やご家族の身体を慈しむ生活は、実際にやってみると快適で心地よいものです。特に小さなお子さん、お孫さんがいらっしゃる方は、環境ホルモンから身体を守る生活習慣について今から伝えてあげたいものですね。



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