文書作成日:2024/12/05
手指の関節の痛み、こわばりから解放される毎日へ

年齢を重ねるとともに、手指の痛み、ひじや手首のこわばりなどを感じることが増えていませんか。小さな不調であっても、それが続くのはストレスになるもの。今回は、手指を中心とした関節痛や、こわばりのない毎日を取り戻す方法についてまとめました。

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手指の痛みから考えられる病気について

 パソコンを使ったり、料理をしたり、生活する上で頻繁に使う手指。手を動かすたびに痛みやこわばりを感じるようなら、次のような病気の可能性も考えられます。

へバーデン結節・ブシャール結節
指を使うときにだけ痛みやこわばりを感じる、変形性関節症のひとつ。へバーデン結節は指の第一関節に、ブシャール結節は指の第二関節に症状があらわれます。40代以降の女性に多いといわれています。
どちらの病気も、手の使い過ぎ、ホルモンバランスの乱れなどが原因といわれていますが、はっきりとした理由は見つかっていません。ただし、ブシャール結節は腎臓機能の低下が疑われます。
関節リウマチ
手指や手首だけでなく、肩、ひざ、足首、足指などの関節に炎症が起こり、痛みや腫れ、起床時の手足のこわばりがあらわれる病気。左右両方に症状がみられるのが特徴です。
30〜50代の女性に発症しやすく、長年かけて関節の変形・破壊につながるとされています。細菌、ウイルス、妊娠・出産、喫煙などが原因になることが多いといわれています。
膠原病
手指が全体に腫れる、皮膚が硬くなる、寒い日には指先が白く冷たくなるといった症状がみられる病気。免疫の異常な働きによって起こることがわかっており、手指の関節痛だけでなく全身の血管、皮膚、筋肉、あらゆる関節などに炎症が起きます。
小児の他、30代後半〜60代前半の女性に多く発症するといわれています。
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手指の関節痛・こわばりを軽減するには?

 症状の改善には、「負荷がかかる作業を減らす」「ストレスを緩和する」「適度な運動をする」「しっかり睡眠をとる」ことが基本となります。その上で、関節痛・こわばり予防のひとつとして最近注目されているのが、「トランス脂肪酸を摂り過ぎない」という考え方です。

 痛み・こわばりが出るということは、身体に炎症が起きている状態。その状態を作り出す要因のひとつがトランス脂肪酸です。トランス脂肪酸とは、牛などの反すう動物に由来するバターなどの乳製品や肉に含まれていたり、植物油などからマーガリンやショートニングなどを作る際や、植物油を高温にして脱臭する工程で発生したりします。

 トランス脂肪酸が多く含まれる食品は、ケーキ、菓子パン、揚げ菓子、アイスクリーム、ファストフード、インスタント麺、市販のルゥ等。表示に植物油脂と書かれているものもあるので、これらを摂らないようにして症状がどうなるか、様子をみてはいかがでしょうか。

 医師の中には、トランス脂肪酸だけでなく植物油全般が炎症につながるという意見も聞かれます。なかなか症状が改善しない場合は、植物油をしばらく控えてみるのもひとつの方法です。なお、食材の取捨選択はご自身の判断で行ってください。症状に応じて専門医の診断を受けることもお勧めします。

 手指の痛みやこわばりの改善・予防のために、できることから始めてみませんか。

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