文書作成日:2018/03/05


 最近疲れやすい…そう感じたら、脳が疲れているのかもしれません。実は脳は、仕事や運動のしすぎ、心の悩みなどをすべてストレスと感じ、それを処理しようと脳の働きが過剰になってしまった時、「疲れた」と感じるそうです。今回は、脳の疲れを溜めず、若々しさを保つ生活習慣についてまとめました。




 脳の疲労を癒してリセットするには、良質な睡眠を十分にとることが大切です。眠っている間は、大脳や自律神経も過剰な働きから解放され、疲労回復につながります。さらに、最近の研究で、睡眠は脳の老廃物=アミロイドβを洗い流す働きがあることもわかってきました。この物質はアルツハイマー病発症と深く関わっているといわれているもの。最低でも1日6時間以上の睡眠は確保し、がんばった脳を休めあげたいものです。




 睡眠のほかにも、脳の神経細胞を活性化することが健康を保つことにつながります。3つの視点から脳によい生活習慣をご紹介します。

  • (1)有酸素運動+家事を習慣に
     ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、神経細胞を活性化するホルモンの分泌を促したり、アミロイドβの分解を助けたりするとされています。ただし、過度な運動をすると、脳はストレスを感じてしまうので、「息は切れない」程度を心がけてみましょう。肥満が脳の働きを鈍くするということもわかっているため、運動して肥満を予防するのも大切です。
     また、家事をすることは、日々工夫があったり、完了した時の喜びなどをもたらしてくれたりするため、脳にとっては良い刺激となります。できれば、いつもとやり方を変えてみたり、ご夫婦で分担する家事を交互に変えたりすることが、より効果的。日頃から家事をすることは、仕事をリタイアした後も家の中で身体を動かすことになり、脳にとっても良い影響を与えます。

  • (2)コミュニケーション+新しい体験を
     人と積極的に会話をすることは、脳の活性化を促します。同じ人達ばかりではなく、時には新しく出会った人、知らない人と会話することは、脳に新しい経験という良い刺激を与えます。人と出会う、新しい体験をするということは、家に閉じこもるのではなく外に出かけることにもつながります。体力や病気のために自宅から出られないといった場合も、電話やインターネットなどを活用したり、新しいジャンルの本を読んだりと、外部に意識を向けることが脳を元気にします。

  • (3)健康な食生活+禁酒にチャレンジを
     アルツハイマー病予防によいとする食事法が、2015年にアメリカのラッシュ大学医療センターの研究で明らかにされました。積極的にとる方がよい食材は「緑黄色野菜、その他の野菜、ナッツ類、ベリー類、豆類、魚、鶏肉など」で、控えた方がよい食材は「赤身の肉、バター、チーズ、お菓子など」。この食事法が有効かどうかは、個人差があるでしょうが、「野菜、魚、鶏肉を中心に加工品は控えめにする」だけでも、健康的な食事に近づくはずです。また、多量のアルコールは脳細胞を減少させるといわれているので、適量を守ることが大切です。脳に悪影響を与えないアルコールの適量とは「1日1杯まで」。適量とは思っている以上に少ないので、連日の飲酒や多量飲酒は控えたいものです。
 さまざまな視点から脳にとってよい暮らし方についてご紹介しましたが、基本は脳にとって「好きなこと」「心地よいと思うこと」を選択することです。人は好きなことをしているだけで、幸せな気持ちになれるもの。そういった幸福感は脳に良い影響をもたらさないわけがありません。いつまでも好奇心を失わず、好きなこと、興味があることにどんどん挑戦してみてください。


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